
「花のり」って知ってますか?
九州の有明海では山と海の栄養、太陽の恵み、厳しい海風
自然の中で育つ逸品に海苔があります。
海苔の産地 柳川の香り高く、柔らかくおいしい一番乗りを頂きながら、
海苔の秘めたる可能性を知るイベントに参加してきました。
海苔の秘めたるチカラ

ここがすごい!海苔のチカラ

「海の緑黄色野菜」とも呼ばれ、健康づくりに欠かせない成分が
20種類以上も含まれているそうです






資料:MANKAI NO HANA
旨味のハットトリック
旨味成分のアミノ酸。昆布にはグルタミン酸、鰹にはイノシン酸、椎茸はグアニル酸それぞれが豊富に含まれ、
掛け合わす事で旨味の相乗効果を発揮するといわれています。
なんと海苔はその全てを1つの食材で持っているんですって!
パリパリ食べ出したら止まらない。なるほど、おいしい訳です(笑)
海苔のプロに聞く!海苔のアレコレ

この日は生産者の田中さんに海苔のお話をたっぷりと伺いました。
田中さんは海苔を作り始めて35年。
有明海で旦那さんと息子さんと一緒に海苔を生産しています。

海苔の産地はいろいろありますが、その産地によっても特徴や味わいが違うそうです。
なんだか、ワインや日本酒みたいですね。
有明の海苔の特徴は香り高く柔らかく旨味が強い女性的な海苔。
これは土地と自然の特徴にも由来するそうです。
有明海は海には、九州最大の筑後川はじめ山からの栄養分を海に川が運んでくれる
環境があることから栄養が豊富。
6メートルという干満差があるため、海と太陽の光を交互に与えてくれる環境がある。
そして厳しい海風が海苔をゆっくりと育てる。
海、山の恵みと太陽、風の条件が美味しい海苔作りに適しているそうです。

ワインのブドウを育てるのも人の手が必要な様に、
海苔を育てるのも自然の中でひとの手が必要になります。
種付けは10月の頭。
田中さんの場合、海に2000本近くの支柱をさします。
支柱の長さは1本あたり、10m〜12.5m 重さは10キロ程だといいます。
種付けが終わり育つまでは潮の干満差に合わせて海苔のお世話をするそうです。
これも自然の時間に合わせる為、時間もバラバラ。
真っ暗な海の中での作業もあります。
寒い、怖い、冷たい、暗い。
もちろん、雨が降っても作業があります。
成長真っ盛りの11月はとても忙しく、お話を聞いているとまるで子育ての様で、
そんな、苦労のなかで、愛情たっぷりに育てられているのだと感じました。
海苔とイタリアンのマリアージュ

会場になっていたのは福岡のレストランaga-ri(アガーリ)
カウンターでお食事 角うちでちょい飲み
イタリアンが楽しめるお店です
お店の名前はシェフのお名前から由来したそうです。

日本屈指のイタリア料理店「リストランテ・ボンテベッキオ」で修行。
2002年日本ソムリエ協会ソムリエの資格を取得。
福岡に移住後、「Barba Bianca」の料理長を経て、
自分の財布を開いて行きたくなるお店を作りたい、
美味しい料理を安く食べられる方法を考えたどり着いたのが
「角打ちスタイル」2017年、7月に「aga-ri」をオープン
今回は特別に一番詰みの海苔をシェフによるイタリア料理でいただきました。
(通常メニューではありませんが、ラインナップに入る事もあるかも???リクエストだけはしてきちゃいました(笑))



カブの上に乗っている海苔のペーストが驚きでした。
ベースは浅利のスープ、ドライトマト、オリーブオイルと海苔。
旨味が凝縮されている感じ。
トマトにもグルタミン酸が実はたっぷり。
海苔の旨味との相乗効果が大発揮。
あまりに美味しかったので一気に食べるのが勿体なくて、
ワインを一口、海苔ペーストを一口 ちびちび、ちびちびと楽しみました。
そして、磯辺揚げ。
ホタテと海苔の旨味をいかして、それぞれの素材が引き立つ様に
すっごくシンプルに作られたそうです。
磯の香り、海の旨味がたっぷりと詰まっていました。
こちらも、初めて食べる様で、海苔の威力か、知っている懐かしい様な味わい。



海苔は焼きたてです。
焼くと更に香ばしく、香りが豊かになり、食感もパリッとして美味しさが増します。
そもそも、リゾットと雲丹だけで美味しい1品が海苔が入る事で
風味と旨味がグッと底上げされた、そんな感じでした。
海苔で包んで食べると、口の中でパリッと海苔が開いて、
その中から濃厚なチーズと雲丹の美味しさが広がってきました。


合わせたワインはフランス、ジュラ地方のシャルドネ。
海苔の塩味、ミネラル感、野菜の甘さ、リゾットのチーズ、柔らかい優しい味。
共通項から選んだ1杯だそうです。


福岡県福岡市中央区 今泉1-11-6 ハースホームビル 2F

普段何気なく食べていた「海苔」
生産の裏側にはたくさんの苦労と愛情。
秘めたたくさんの栄養価と旨味の凝縮。
素敵なお料理の可能性にワインとのマリージュ。
本当に海苔。すごかった!
生産者の田中さんは「もっと海苔をおいしく、身近に楽しんでほしい」と
ブランド「MANKAI NO HANA」を立ち上げました。
もし、どこかでこの名前の海苔をみかけたら、この記事を思い出して頂けたら嬉しいです。

レシピブログさんの「世界一楽しいわたしの台所」にてご紹介していただきました。
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